「告白」(湊かなえ)

珍しく1日で読んでしまいました。

中学校の先生の娘がクラスの生徒2人から殺されてしまった事件・・というか事件化されず事故になった話です。本屋大賞受賞で映画化されたみたいです。(←知らない私)


独白っていうんですか。最初変だなと思ったその方法はとても効果的でした。すっかりその人の立場、目線から事の成り行きを眺め感じる事ができます。

各章で語り手が代わり、それぞれの立場、見方、考え方が味わえます。そして新事実が語られ驚かされます。

推理小説系になるのでしょうか。でもそれ特有の本とは違いました。一つの事件のストーリーに絡む事柄が深いです。だからそれぞれの章が新鮮でした。

人はここまで冷酷に冷静になれるのかな・・・復讐とは静かに進むものだなと思いました。


今日は読書して落ち着いた心でちょっくら撮影してみました。(全然かんけーないね)

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バラのうなじがきれいでした・・・

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本当はこのかわいい花を撮りたかった・・・
ボケてるけど私はゆるいと言い張ってます(笑)

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「楽園」のいちゆう的読書感想文。

あれからすぐに下巻を読み始めたが、話がくすぶった感じで大きな動きがなくて読むのが捗らず2~3日掛った。

上巻では交わらなかった二つのシーンはきれいに一つになり見事にまとまって終わった。最後まで事の動きよりも感情の動きがリアルでとても丁寧で納得させられる作品。今回もしっかり心の底までかっさらわれた。気持ちがいい。

人は自分でも気付かぬ内にプライドなどの色々なバリアを張り、それが本心を隠してしまい行動している。傷つくからなるべく素の自分には向き合いたくない。でも向き合わなければいけなくなった時、強くなければ耐えられなくて荒れてしまう。人のせいにしてしまうこともある。

事実をありのまま受け入れられるほど勇気のある人間ってそうは居ない。でも、現実にそういう人に会う事がある。すごく強くてうらやましいと思う。自分は死ぬまでにそうなれるか・・・全然自信がない(笑)

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続きはどうなるのぉぉぉーーーっ!◆楽園(上)

帯の、
「模倣犯」あれから9年 前畑滋子再び事件の渦中に。
というコメントに惹かれて買った本。


あれは「私にとっても色濃く残る事件だった」と、リアルに思ってしまう作品でした。今回再び驚かされたのはシーンがガラリと変わってしまうこと。場面場面で視点が、主人公が違ってくるのだけど、その内容が滋子の場面と全然つながらない。だから同じ本を読んでいるとは思えない。


上巻を読み終えてもそれらは交わることはありませんでした。気になる気になる・・・。


で、いつものごとくすごいのが、描写や細かい感情表現。一つの動作、発言でも人間は自分でも知らない内に色々な物を含んで発しているだなと思わせられる。でもそれは普通はほとんど自覚すらなく気付きにくい部分であるのに、とても深く正確に表現されている。だから心の底をつつかれてしまう。


見えない感情を手に取るように読んでしまう―


宮部センセが普段からこういうセンスの持ち主であるからこそ出来る作品なんだろう。「空気読めない」の逆ですよね、‘読みすぎ’みたいな。

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イモト(・・・グッズ)が我が家に。

普段はおとなしくしていても、仕事では気丈でなくてはならない(・・・と気負っている)私。どうも、パワフルさを求めている様です。

んで、取った行動が「イモトグッズの購入」でした。TV『世界の果てまでイッテQ!』の珍獣ハンターのイモトです♪何でしょうね~あの素直さと根性。フツーじゃないです。不思議な人です。今度24時間TVでマラソンに挑戦することでも有名ですよね。


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ぬいぐるみがキライなのに「これはどーしても!」な品(1890円)。毎日そばにいてほしいんです(←バカか!?)




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で、息子の希望の品、「珍獣ハンターイモトの動物図鑑」(1000円)。イモトが編集長なのでイモトの気持ちが伝わってくる図鑑でもあります。そして、ナイショの袋とじがありますの♪




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で、月並みですがストラップ(735円)。多分使わない・・・いや、使うかなぁ~ん・・・わからん。ファスナートップになる顔の部分がかわいいのと、ロゴが気に入ってるのと、台紙のグローバルな・・・いやコスモな感じが良いです。要するにストラップとしてではなく、パーツそれぞれがお気に入りな訳です(←気難しいわたし 笑)




これだけあると・・・なんか楽しいっす♪そして明日のイッテQ!も楽しみです。明日は仕事だけどそんなんどーでもいいヽ(´▽`)/
ちなみに購入したのは日テレ屋webです。

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ごちゃまぜ日記。

さて、カテゴリーを多数設定してしまいましたので、色々と近況報告します。


【ゲーム】子供のなんですが、下級生の友達につられて久々にポケモン(ソフトは私にはわかりませんが)をしたら、超レアなポケルスとやらに感染したらしいのです。子供が攻略本を出してきて調べていました。パワーアップするらしく、感染して4日間は人と交換をすることでそのウイルスを感染させてあげられるらしいです。3/65536と非常に低い確率のもの。「ツイてるね~!」と私も喜んでました。


【写真】ここ数か月全然触ってませんでした。撮りたい物もなく、自分を失ったような寂しい思いでした。「あの情熱はどこに~!?」ってことで自分を探すべく無理やり撮影。まだ見付からないけど必ず見つけるよ。

写真は最近買った携帯ストラップです。小さなリップなんです。便利かな~と思って。

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【日記】最近非常に疲れてまして栄養ドリンク飲んでも、睡眠をとっても休日にゆっくりしても全然でした。今日はやっとよくなったみたいです。とっても忙しかったし仕事は難しく拷問のような日々でした。もうカメラ1個売ることすら嫌で接客恐怖症と言ってもいい位です。でも、声を掛けられると笑顔が全自動で出ちゃうんですよねぇ。自分でも悲しい程に(笑)ここに辛い思いを何度か書こうとしたのですが、途中からそれが自分の描写ではなく泣きごとに思えてきて嫌になり消してしまいました。もう少し客観的に見れるようになれればと思います。

で、今日は久々に散髪へ。前髪伸ばして矯正したから武田鉄也みたいです(笑)

で、先日見事にあおられて注文していたマスク100枚入りはメーカーから代替商品のお詫びメールが着ました。進むと半分キャンセルを促す画面に誘導されたので、喜んでキャンセルしました。あの騒ぎは何だったんだろう・・・。


【書籍】友達に林真理子と宮部みゆきの本を借りてました。林真理子の本の中に「宮部さんはいい人だ」と出てきてちょっと笑えましたね。前に東野圭吾の容疑者Xの献身を別の人に借りたけど、やっぱり宮部みゆきの方がどこまでもリアルで自然で好きです。心の底をつつかれる感覚が今のところこの人でしか得ることができません。 まさに「天才」ですよね―


以上~!

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おそろし◆宮部みゆき

タイトルは『おそろし』。

震え上がるような怖さではではなく
胸の内からじわじわとくるおそろしさ。

そしてゆっくりと私の中に根をおろす―


夜中にトイレいかれへんやんっ!!
朝までガマンの数日・・・ ( ̄Д ̄;;


でもそんなおそろしさと共に添えられているものがあったー
切なさ。

人と人との関わりの中で生まれるどうしようもないもの。
これは後からそっと現れ、私の気持の傍らで静かにたたずんでいる。


それから、辛い身の上の主人公本人も気付かない本心の中までに及ぶ繊細な描写。
「自分がいけなかった」
「こうするべきだった」
そういう主人公に対して、本当にそうなのか?己が一番かわいいのでは?と責める者がいる。読んでいる私も戸惑う。ひょっとするとそうかも知れない・・・と。


活字が心の中に入り込んで色々な物を送り込んできたけれど、最後に残ったものは意外にも「おそろし」さではなかった。人への温かい思いやら、切なさみたいなもの。それと「本心」かな・・・

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終わってしまった。

1月だったかな・・・この本を買ったのは。今日やっと読み終えた。というより終ってしまった。

「模倣犯」

単行本で5巻まで。1冊に1か月以上掛かる時もあれば、1日で読む時もあった。読書どころではない時もあり、長く掛かってしまったので後半では最初の内容を忘れかけている事も。それでも引き込まれた。

途中であれ・・・と思った。これTVか何かになってた?何年か前に。あまりTVは見ないのでよくわからないけど、見かけた様な気がする。現にレンタルショップに行ったら映画らしきものがあった。 そうだとすると世間からすると‘今さら’なんだろうな~。


で、私の感想は―
「この人(著者)は本当は悪い人なんじゃないか。でないと、こんな事思いつかない(笑)」
「話がこんなに大きく前後してそれが効果的なのは、相当しっかりまとめられてるんだなぁ。」
他にも色々とあるよ。でも抽象的でどう書けばいいか分からない。


5冊の間、ひと時も退屈することがなかった。有意義な時間をありがとうなのデス。明日から何を読めばいいかな。

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長いよ~っ!◆充たされざる者

11月に買った思わぬ厚さの単行本を、先日やっと読み終えました。(ゼィゼィハァハァ~)

全部で938ページもあるのですが、主人公からするとたったの3~4日分です。途中300ページくらいの時に主人公が「昨日この街に着いたばかりで―」って書いてあった時には(私は読み始めて既に1ヶ月以上経過)、

「あんた、まだ二日しか経ってないの??」(さくらももこ風)

と、呆れてしまいました(笑)何でこんなに長いのかと言うと、この人すっごい寄り道ばかりしてるんです。行く先々で「お願い手伝って」とか「どうか助けて」と言われて、その後の約束を何度も破って言われるがまま応じているんです。そして時々「全く予定通りに進まない!」とイラついては人に八つ当たりをして・・・良い人だけど、どないなん?って感じです。

これが最後まで延々と続くのです。国際的なピアニストとして街に呼ばれているなら、もうちょっと考えて行動しようよー。催しの当日もやっぱり時間まで色々トラブルに巻き込まれ結局時間に間に合わず、そのまま街を去ることになってしまいました。何しに来たんでしょうか(笑)

「そこでNO!と言わなくちゃ!」と何度も思った作品でした。そんな理由からか分かりませんが問題作と言われてるらしいです。

ネットで本を買う時は注意しようと思ったのですが、つい先日別の類の失敗してしまいました。『模倣犯』を買ったのですが、間違って五巻を注文してしまいました。一巻から買い直しです。

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火車(かしゃ)

2007_11100004 夏頃から職場の仲間が減り、休憩室も知らない人ばかりで時間をもてあます事が多く、それでよく読書をしています。私、読書家じゃないので作家さんをあまり知らないで買う事が多いです。そうですね・・・平積みされている物だと面白いのかなと思って買います。

先日買った宮部みゆきの「火車」。最初の数ページは「どうだろう・・・?(自分の好みかどうかという意味)」と、思ってたんですが、寝る間も惜しんで読むほどにハマってしまってました。人に聞くと「あの人の本面白いやろ~。」と言われ「うんうん!」。

話の内容は身近ではない殺人事件。でも、事の発端は身近な出来事だと思わせるもの。「自分がもし当人だったら・・・」というよりはむしろ「こんなことになってどうしようか(滝汗)」と時々不安に駆られた様な気がします。

終わり方がまた何とも言えません。読者の想像力を最大限に引き出すエンディング。結末は書かなくっても誰もが分かっている。フェードアウトすることで読者が今までの経緯を思い出し確認しゆっくりと最後に進むことができる。

寝不足も手伝って、なかなか心地よい疲労感でした―

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仕事的本と現実逃避する為の本。

DVDなど、こーゆー物について仕事中にちょっとずつ教えてもらうんですけど、それらの情報がどれも点でつながらない。それをまとめる為に買いました。
そもそも図書館で借りてたのですが、解りやすいのにあんまり読めなかったのと線を引いたり落書きしたかった為です(笑)


上記の本だけでは送料が掛かってしまう為、追加購入。人気のありそうな本を選んだつもりなんですが驚くほど分厚かった(汗)
聖書か!ってくらい(笑)

2007_11050004 上の「充たされざる者」です。ほらね、3.5cmくらいはあるかな・・・はっきり言って重いです。
ちなみに今は「火車(著者:宮部みゆき)」を読んでます。これも分厚いですが、これ程じゃないです。火車、すごい面白い~♪

仕事的本と文庫本、どちらも大切。どっちかだけではダメなのよね~。両方あってバランスがとれるんです。

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